Guara メリーデザイン
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メリーデザイン

Designer:MARY FIGUEIREIDO ARANTES

私、MARY FIGUEIREIDO ARANTESは以前からずっとパチョリ(patchouli)が好きでした。カーリヘアーに赤い口紅、花柄のスカートとサンダルにぞっこんだった10代のころの私と今の私、年齢と髪型をのぞけば、ほとんど変わっていません。限界を越え、世界とその考え方を変えたいという気持ちは募るいっぽうで、現在私が仕事としてかかわっている宝石に関してですらその考えは変わっていません。

ブラジルで60年代から70年代にかけておこった芸術運動「トロピカリズモ (Tropicalismo)」は私たちのコレクションに生命を吹き込みました。その結果、ブラジル人気質である「幸せ」の象徴として、カラフルでポップなものが生まれたのです。当時の不遜な若者の典型であるヒッピー文化が思い出され、復元されました。伝統的な宝石の本質を生き返らせ、先入観にとらわれない新しいデザインに仕立てました。ヒッピーにとっての聖像ともいわれる孔雀の羽根をメタルにデザインし、カラフルな色合いの絹地で今までにないサイケデリックなイヤリングを。縁日などでよく見かけるフィモ(Fimo)粘土は、新しいメタリックな形に。普段着のコーデュロイのパンツには丸みをもたせ、奇抜な配色を施すことで楽しさを表現。パッチワークのキルトはフラワーアレンジメントのように仕立てました。セラード(Cerrado-ブラジル中央部に広がる熱帯草原)植物相がコレクションにインスピレーションを与え、色とりどりのセティン(cetin)の花があふれる庭はネックレスのデザインに再現されました。新たに彩色を施した種子を天然の繊維でつないだものです。これらの全てが私たちに思い起こさせてくれるもの、それは、自然は私たちの最も偉大な鏡であり、多大な影響力を持つ存在であるということです。

この「トロピカリズモ (Tropicalismo)」運動にならい、私たちも今まで以上にブラジル文化を国際的なものにしなければなりません。地元の感性を失うことなく世界規模で考えていくということです。最近の宝石会議の場で国際コンサルタントが私たちの今後の方向を示してくれました。その一つは、私たちのイメージにぴったりの「太陽」と「喜び」でした。もう一つは、輸出目的のためにはデザイン過程での民族性を抑えることでした。これは、トロピカリスタス(Tropicalistas) がすでに気づいていたことです。